このレビューはネタバレを含みます
「私は元気だよって手がかりを残す」
…ミステリアスな人って惹かれるよね🥷
そんなマーゴに片思いのクエンティン。
人間を特別視してしまうと、本当の姿が見えなくなる。マーゴは冒険家でも繊細な宝物でも奇跡でもなく、1人の女の子だった。
クエンティンは、マーゴ含め、いろんなことを勘違いしていた。
「誰にでも奇跡は起きるって今でも信じてる」と言って彼が向かった先は、友人達の元。これが彼の奇跡だった。
プロムに行って、指ちょんちょんダンスをしている彼の姿がとっても光っていた。
このシーンの音楽も良かった。
前に見た『スターガール』を思い出した。
マーゴが言っていた
・これは本当の自分じゃない
・人生を正しく生きましょうは私には向いていない
周りの人の目に映る自分と本当の自分とのギャップって悩まされるし、一致させる事ってなかなか難しい。
自分(私)のことをわかってくれて言ってくれた言葉が、本当の自分の事ではないなと思うことがある。自分という人間の不一致さに違和感を感じる。積み上がってきた自分という存在を一回全部ダルマ落としのように蹴落としたくなる。
だからきっと、マーゴはペーパータウンへ行った。
「どうするかまだなにも決めてない。でも見つけるのが楽しみ」
マーゴのこの言葉がすごく沁みた。
私は、よくいう当たり前の生き方っていうよりは、不安定な道を生きている。
自分でその道を選んでいるのだから、これでいいんだ!と思う反面、その不安定さで心が不安定になる。本当にこれでよかったのかと。
人生のわくわくを見失っていたなぁと気付かされた。
さらに、そこに、クエンティンの言葉が。
「人生の中に、王族と結婚とか終了直前のシュート⛹️♀️はない。でも、行く手には素晴らしい冒険が待っている。特別な人と出会って、消えない思い出を作るんだ。大事なのは、気づくことだ。手遅れになる前に。」