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家族はつらいよのkiritoのレビュー・感想・評価

家族はつらいよ(2016年製作の映画)
3.9
【家族のあり方】

『何か誕生日にほしいものがあるか?』
『450円のものが1つ…』
『なんだ?』
『この離婚届にハンコを押して頂ければ…』

今年上映の『恋妻家宮本』もそうですが、離婚届けから話が始まるの最近流行りなんですかね。
そういうご時勢なんでしょうか…
熟年離婚…そんなのいや!なんだか悲しい!!!


どこのシーンを切り取っても豪華俳優でそれだけでも見る価値ありましたね。
そもそも見た理由はアカデミー賞作品賞にノミネートされてたからですが笑


さて、あらすじは…
三世代が同居する1つの家族。
そこの爺婆が離婚するとの話がでて、家族はその事実に振り回されていくというものです。

爺婆、長男夫婦、次男、長男の子供2人、それから近くに住む長女夫婦…
どこの夫婦も山あり谷あり。
それでも日々を暮らしている。


結婚をすれば同時に離婚という概念もセットでついてくるもの。
赤の他人が家族になるのだから、乗り越えなければいけない壁はたくさんあるでしょう。
そして、40年以上も連れ添えば、この結婚は本当に正しかったのか?と疑問を持っても仕方ないことなのかもしれません。
そんな時に必要なのはたった1つの言葉。
その言葉が果たして本心から出るのか?
家族として繋ぎとめるのは気持ちじゃなくてやっぱり言葉なんですね。


私はまだ結婚という人生の一大イベントを経験してませんが、なかなか考えさせられる作品でした。

映画としてはなかなか笑える点も多く、ほんわかした気持ちになれます。
劇中で『東京物語』の超有名シーンが流れ、笠智衆のあの言葉が聞けます。
あー笠智衆最高だなぁほんと。あの喋り方好きすぎる。
って違う違う。違う映画の話になってしまった笑


※確かにみてみればアカデミー賞作品賞にノミネートされそうな作品でした。
しかし、結果は『シンゴジラ』でしたね。
7冠。すごい。
個人的には『湯を沸かすほどの熱い愛』推しでしたか、『シンゴジラ』が受賞するのも納得というところです。


この映画の2は5月に上映開始ということで楽しみです(*^^*)
次は劇場に観に行こうかなぁ〜


2017.2.3
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