シェイファー音楽院へ通うアンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)は高名なテレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)の壮絶な特訓を受けるが、不運によりコンペティションで失態を演じ追放されてしまう。その後、アンドリューの証言でフレッチャーは音楽院をクビになる。そんな2人がカーネギー・ホールでの音楽祭で競演することになる。
デイミアン・チャゼル監督の映画は初めて観たが、驚きと喜びの発見だった。作品としては「ラ・ラ・ランド」の方が人気だが、自分としてはこの映画の方が圧倒的に好きだ。
顔のアップ、手元のアップなどカメラの使い方が絶妙で、暗闇とスポットライトの映像も映画をより印象的にしていた。
そして、もちろん音楽は素晴らしく、ドラムの演奏でここまで楽しめ、感動できるのは驚きだ!
特にラストの演奏は何度見ても鳥肌が立ち、もう一度見たいと思わせる。実際、何回も観すぎて家族に呆れられてしまった。
演奏シーンのマイルズ・テラーは本気で辛そうだし血管キレそうだが、実際、飛び散る血は本物だそうだから、その演技に向けた執念は壮絶だ。
さらにJ・K・シモンズの恐ろしい演技は感動もの。あれは生涯忘れられない演技だった。
あんな教師がいたら絶対、学校行けなくなっちゃう。