この映画は全体を通してやや展開早めだけど「緩急」という言葉が良く似合うと思います。
まず映画始まって75分くらいはあっという間に過ぎます。狂ったアンドリュー&フレッチャーに圧倒され、追いかけることに必死なので時間は感じませんね。
そしてその後はクールダウンして物語が終わるかと思いきやどんでん返し返しがあります。ここがいわゆるよく言われる衝撃のラストでしょうね。ここで「緩急」で緩めた緊張を再び震わせるので序盤よりも無防備な状態で圧倒されることになります。
「緩急」が無ければここまでラストを際立たせることは出来ませんね。
そしてこのラストは誰にも予想できないんじゃないでしょうか？何故なら映画全体を通してフレッチャーは嘘つきで信用ならないからです。信じれるものなんて何一つありません。
ただフレッチャーとアンドリューだけ別の世界にいるのは確かですね。2人にとって他者とはただのノイズ。
この映画、簡単に楽しめるのでどんな方にでもオススメできますよ。
