へちまびと

セッションのへちまびとのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

とにかくハゲの演技が目を引く怪作だが、「二つの父性の価値観の衝突」と考えると割とスッキリ整理できる。
実の父親は現代風の優しい父性、対して音楽教師フレッチャーは昔気質の厳格な父性である。
この二つが衝突しながら化学変化を起こして主人公が成長していく話であり、最後に主人公は二つの父性のどちらにもNOを突きつける。
「男になる」系の映画に現代の多様性を飲み込ませるとこんなホラーみたいな仕上がりになるのか、という驚き。
つまらない映画ではないが、好きか嫌いかで言えば嫌い。