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セッションのraruwoのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
5.0
間違ってはいけないのが、この映画が決してシゴキを美化しているわけじゃない事。当たり前だ。教える側と教えられる側の信頼関係も無い。修練の苦しみがあってもなお越えるべきラインは、自ら見つけて自らに課すものであって押し付けられたり恐怖で強いられるものでは絶対無いのだ。
この映画のラストで起こるカタルシスは、教える側の勘違いとエゴを、圧力を、反転してひるがえり、あっさり、しかも豪快に抜き去った所にある。教える側だと自負していたJ・K・シモンズが見せる、戸惑いや畏敬と畏怖に近い表情が出色。
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