トッカ

セッションのトッカのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

強烈なエゴとエゴのぶつかり合いとそれによって磨かれる個の力に魅せられる映画。
脱落者を出さないように、楽しめるようにという近年の社会のあり方に対するアンチテーゼといえる。
一見脱落者となったはずの主人公が、フレッチャーが恥をかかせようとつくった場であった演奏会でそのエゴを爆発させ、才能を開花させてしまうことで、逆説的にフレッチャーの教え方がただしかったかのような見せ場をつくることになる。しかし、フレッチャーは別段主人公を成長させようとして行ったことではないから、どんな状態になっても飛び抜けた才能とエゴは埋もれないだけ(だからストレスをかけまくるというフレッチャーの指導も無意味なのでは)という言い方もでき、教育者のエゴたるものが何なのかということも考えさせられる。
いずれにしても世界から孤立したかのような主人公とフレッチャーのエゴと才能、熱意に浮かされる熱い映画であり、定期的に繰り返し見て自分の熱意の物足りなさを反省しているを
トッカ

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