eiganoTOKO

セッションのeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

セッション(2014年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

うう〜イタイ…
イタイのに目が離せない。
この経験(て程でもないしジャンルも違うけど)知ってますよ。私は降りたけど…

アメフトやってる奴の話の方が盛り上がる家族?親戚?のシーン…MVPの話してる時…辛い…わかる…この気持ち。
ジャズの話をしていても誰も興味ないんだろうね、誰も聞いてない。
みんな無神経。
一般的にウケのいい「アメフト」「就職」「友達が多い」を勧められても興味ないんだからやめてくれよ。
ちゃんとニーマンが評価されてることを聞いてくれよ!

ニーマンが事故にあって血だらけのまま会場に向かうシーン、気持ちわかるよ。
死んでもいいから絶対に譲りたくない場所がある。必死な時はそうなる。
で、この映画このシーンで「でもやるんだよ」が落とし所だと思ってた。

ところがニーマンは挫折、フレッチャーはクビ、のドラマがまだ待ち受けていたとは!
ジャズフェスも大爆走!
えっうそやん!新曲て!クソ野郎!笑
ドキドキハラハラが止まらない。
「くたばれ」と言いながら指揮をジャックするラスト‼︎
これは読めなかった‼︎
「キャラバンやるから入れ」とバンドに指示するニーマンのカウンターは鳥肌。

はっきり言って、自分の好きなジャンルを理解していない家族の慰みなんて生きる糧になぞならんのだ。
父のハグを振り切って舞台に戻るニーマンに、やったれー!ハゲに一発かましたれー!と叫びたくなった。
最後まで猛スピードで面白かった!

監督は予算がなくてこの映画のショートフィルムで賞を取ったらしいが、演出も緊張感も格段に長編の方がレベルが高く今後が楽しみです。
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