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セッションのliamのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.0

監督は「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル。出演は「21オーバー 最初の二日酔い」のマイルズ・テラー、「とらわれて夏」のJ・K・シモンズ、「恋するリベラーチェ」のポール・ライザー、「Dearダニー 君へのうた」のメリッサ・ベノイストなど。

名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。

公開当時に観て以来の鑑賞。

フレッチャーという鬼の様な教師の元で、ドラムを叩く事になったニーマン。
彼の死ぬほど過酷な練習により、ニーマンは段々と狂気を帯びてくる。上手くなるため彼女との関係を切り、血だらけになりながら練習する。

J・K・シモンズが演じているフレッチャーは本当に厳しい指導する鬼教師。最初観た時はその印象が強すぎて、最低のクズ野郎だと思っていた。
ただ今観返してみると、音楽や指導に対する姿勢や要求が強すぎるだけで人間味を感じられた。
やり過ぎなのは間違いないが、シンプルに悪者ではない。

ラストシーンは意地と気合のぶつかり合いみたいで、魅入ってしまうくらい良かった。個人的にジャズへの造詣は深くないけど、そんな自分でも良いなと思わせてくれるものがあった。

マイルズ・テラーとJ・K・シモンズの熱演は本当に凄かった。時間をあけて何度も観返したい作品。

鬼の音楽映画。
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