このレビューはネタバレを含みます
こいつはやばい。
こんなにスッキリしない名作もそんなにないよな。
いつ怒号が飛ぶのかな〜〜とソワソワしながら観てしまうホラー感もあった。
狂気じみたスポ根音楽映画だった。
本当に腹の中煮えくり返って、
必死になって練習して、
めちゃくちゃ上手くなったらなったで
「あいつは俺が育てた!ガハハ!」みたいな展開、僕本当に嫌いなんですけど 笑
もうみんな言ってるけど本当に狂気
最初はあの、男女がキスしてるのを遠くから眺めているような、ヒョロヒョロな男の子に自分を重ね合わせてたのに
意味わかんないくらいプライド高くて
命を削ってる様は壮観。
この映画のいいところはちゃんとプチ復讐できてるところだね
学校辞めさせられたところではなく、演奏の面で
「胸を張って、拍子をとるだけなら誰でもできる」って自分で言ったのにそれすらもできずに、
完全に曲を、ステージを支配しちゃったわけだからね
悔しい
絶対に挫折しない
音楽をやる理由がある
何でもないようなセリフにビシビシと後から魂が込められるような
のめり込んでしまう映画だった
ただ、ラストの教えられてた曲と違うやつ
「えっ、リハなし本番なの?」って思ったし
一方で「キャラバンはみんな演奏できるんだ…」って思った