2015.4.17 at TOHOシネマズ新宿
究極の音楽(体験)映画。
一気に目が覚めた。頭を叩き起こされ、肩と心をこれでもかってぐらい揺さぶられる。
ぜひともフレッチャー教授のビンタをベッシベシ喰らい、罵られたい...。あのピッチピチのTシャツの袖から覗くムキムキの上腕二頭筋と、ものすごい剣幕の印象が脳裏に焼きつく。
そして喜怒哀楽豊かで、ああこういう人こそ素晴らしい師といえるんだなと思った。
これほどの説得力の訳はやはり、第一に演者にある。
実際に、主演のマイルズ・テラーは、15歳からロックではあるがドラムを始めた。ジャズはほぼ全くやったとこがなかったらしいけど、たった3週間ちょっとの猛特訓で習得。
J.K.シモンズは指揮者の父を持ち、自身も大学時代に作曲を学んでいる。
この二人の持つ音楽への情熱こそ、この作品になくてはならなかったものだと思う。
これでもかっていうぐらい熱中し、無我夢中になって没頭できる何かがあるなんて最高に楽しくて、最高に苦しいんだろうなあと思うとなんて贅沢なんだろう...と羨望してしまいそうにもなる。
これほど中毒性のある映画体験はなかなかできない。
音響、セッションシーン、楽器と血と汗や視線のクローズアップ、さらにシモンズの強烈毒舌罵倒シーン諸々含めて、絶対に映画館で観て体験すべき作品。
ラストの9分19秒は音楽映画ファン垂涎もの。
またあの音楽体験を味わいたくなる、麻薬のようなもの。
JAZZはほぼ聴かない私でもサントラが欲しくなりました。
とにかく音楽、音楽、音楽。血と汗の滲む107分。
ファッキンテンポ!!!!!!!