ミカポンタス

Our Friend/アワー・フレンドのミカポンタスのレビュー・感想・評価

3.6
Filmarks様オンライン試写会にて鑑賞させて頂きました。

ひとつの家族の過酷な闘病生活を、ただただストレートに追いつづける。その中で、家族を支え続けた親友デインの存在感と無類の愛が素晴らしかった。
まるで親友のデインとともにこの家族を見守っているような感覚になる。
闘病生活も含め、ごく普通の家族の描写が非常にリアルで胸が痛み、心に刺さるものがあった。

クラシック映画『素晴らしき哉、人生!』の劇中で、「友のいるものに敗北者はいない。」という台詞があるが、まさにこの言葉通り、人生において友は一生の宝であるといえる。そして改めてその大切さに気付かされる。
涙なしには観られないシーンばかりで、娘たちの成長に寄り添うように書かれた母ニコルからの手紙には特に胸を打たれ、涙が溢れた。

今作で書かれていることは今や誰にでも、どの家庭にも起こりうることであり、だからこそ毎日を満足のいくように生きること。そして明日終わりが来たとしても、周りに愛を持って接し後悔のないように生きようと思える。そんなことを、今作は再確認させてくれた。