たんちーハウス

百日紅 Miss HOKUSAIのたんちーハウスのネタバレレビュー・内容・結末

百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

江戸時代の街並みと椎名林檎の邦ロックが真逆なようでバッチリ合っていました!この辺のセンスは流石だなぁ。

お栄と妹が船で橋の下をくぐるシーン、ラストの北斎とお栄の家に 妹が風と共に来るシーンの椿など、印象に残る演出が多かったです。

物語全体は北斎の娘お栄の人柄や人生を描いたものなので、事件がたくさん起きたりというよりも、日々のエピソードが淡々と綴られていきます。

淡々との中の一つ一つの描写がとても丁寧で、花魁の色っぽさなどの表現も美しかったです。
神社仏閣好きとしては浅草寺が出てきたところめっちゃ興奮しました笑

驚いたのは杏さんの声優の上手さ!前情報なしで観に行ったので、この声何処かで聞いたことあるな〜と観ていたらエンドロールでビックリ。入野さんも色っぽくて素敵でした。
そして矢野さん(しんのすけ)と藤原さん(ひろし)が参加していた事にも驚きました!
藤原さんは気付いたけど、矢野さんは全く気付かなかったわー!

個人的にはあの原監督ということで大分期待して観に行ってしまったこともあり、その淡々と加減に少し拍子抜け。
でも美しい江戸の街並みやそこに生きる人々の生々しさなど、なんとも不思議な余韻が残る映画でした。
もう一度観たら違う感想になるかも。