CharlieZG

「僕の戦争」を探してのCharlieZGのレビュー・感想・評価

「僕の戦争」を探して(2013年製作の映画)
3.2
ジョン・レノンに会いに行く英語教師のロードムービー。

ビートルズの歌詞を題材に英語の授業をするアントニオはジョンが映画ロケでスペイン訪問中とのニュースを聞き歌詞の不明点を質問したくて会いに行く決心をし、途中訳ありな2人の若者と出会い3人でロケ地へ向かう・・・

丁寧な装丁とライナーノーツを付けてレコード製作するのは日本くらいなもので、過去輸入盤の雑な作りには呆れた経験がある。
なので60年代半ばのスペインでビートルズの(ビートルズに限っていないとは思うが)レコードに歌詞が掲載されていないと言うのは頷ける。
アントニオは耳コピで歌詞を書き取って英語の授業に利用したというのだから相当なビートルズフリークなのでしょう。

教師をやってるだけあって面倒見もいい、妊娠3ヶ月のベレンと父親に反抗して家出したフアンホは当てもなくアントニオについて行くがモヤモヤが晴れたのだろうか?

劇的な事件が起きるでもなく、ベレンとの恋愛に発展するでもなく、強いて言えばフアンホをからかった男に仕返しに行くくらいで、何となく3人が意気投合してジョンに会いに行くまでのエピソードが長閑で微笑ましい。

優しくて気が利くベレン役ナタリア・デ・モリーナの美貌には見惚れてしまう、アントニオの気持ちも分かる(笑)

アントニオがジョンに質問したお陰か、後にビートルズのレコードに歌詞が掲載されるようになったらしい。
これって実話?(笑)

ほのぼのして甘酸っぱい思い出を振り返るような良作。
のんびり眺めるには丁度いいかな。


監督 ダビド・トルエバ

キャスト
ハビエル・カマラ
ナタリア・デ・モリーナ
フランセスク・コロメール
ラモン・フォンセレ
ロヘリオ・フェルナンデス
ホルヘ・サンス
CharlieZG

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