chisato&maho

神様なんかくそくらえのchisato&mahoのレビュー・感想・評価

神様なんかくそくらえ(2014年製作の映画)
3.0
NYだ。旅行で見える景色ではないNY。もしかしたら暮らしても見えてこないのかもしれない。
季節は秋から冬だろう。空は晴れていて日差しがある。一方で、ハリーには希望がない。光を感じられない。画面の中には光があるのに、作中に光を感じられないのだ。
絶望といらだち。彼女の日常を追いながら、そんなことずっとは続けられないよ、と思う。彼らは他に手段を見つけられないのだろう。今、ここ、で生きているのだ。
音楽をやればいいのに、と思ってしまった。すがるものがドラッグや彼氏ではなくて、メロディーやギターだったらいいのに。
愛を死で測るな、と。
ラスト、少しはハッピーエンドなのかと思ったけれど、変わらない日常が続く感じだった。それがよりリアルで、この作品が実話を元にしているということを思い出した。