滝井椎野

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターの滝井椎野のレビュー・感想・評価

4.4
前作に引き続き、美しく広がる世界が素晴らしく、すっかり作品内に飲み込まれてしまった。

舞台を海に移したことで、風景からキャラから、何もかもが青に包まれていた。おかげでとんでもなく長い上映時間を集中して鑑賞することが出来た……かは分からないが、惑星パンドラの前作では触れていなかった新たな一面を知ることができて良かった。
大自然の透明感が素晴らしく、光る珊瑚や個性的な生物等、まさに惑星パンドラの深い深い大自然体験ツアーに参加したような気分に浸れた。

相変わらず話の内容は重い。辛い展開が続き、戦争に次ぐ戦争、人間たちの非道に次ぐ非道で、人間が嫌いになる。正直いうなら、シリアスなストーリーは一旦置いておいて、自然や生物の生態を描くだけの『アバター』を観てみたいところである。
とはいえ、キャメロンの撮るメカは相変わらず格好良く、それらが暴れ回る様は観たいので、悩ましいところである。

全体的に、上映時間の長さもあって疲労感が半端なかったが、映画館で観れて良かった。
アバターシリーズはまだまだ続くようなので、今後も楽しみ。
滝井椎野

滝井椎野