豚肉丸

劇場版 BiSキャノンボール2014の豚肉丸のレビュー・感想・評価

4.8
アイドルの解散ライブ前日に、AV監督達がドキュメンタリーと称してハメ撮りをしようと奮闘するお話

滅茶苦茶面白い。
2017→2013の流れで見たんですが...この2014年版はキャノンボールシリーズでありながらも、一つのアイドル解散ドキュメンタリー映画として成り立っていて凄く面白かった。
言ってしまえば、キャノンボールよりもアイドル達の方が上回って次第にキャノンボールのゲームが空気と化し、終盤はただのアイドルドキュメンタリー映画になっている。
2013年版、2017年版、と比べるとこの映画が一番キャノンボール要素が薄い映画ではあるのだが、キャノンボールが無ければ成立しない映画であったのもまた事実。
キャノンボール要素は薄いけど、別の方向でかなりヤバい映画になっていました...

メンバーそれぞれがBiSへの感情を吐露するシーンが印象的。そして、ある事情によってメンバーだけでは無くて渡辺社長にもカメラが向けられるのだが、渡辺社長の感情もまた...後々のBiSHに繋がるんだな、と言うべきドキュメンタリー映像で印象に残った。

キャノンボール要素は薄いけど下品な部分はちゃんと入っている。
特にヤバかったのがビーバップみちる。この映画を狂わせた張本人でもある人。
ホドロフスキーの話から持ち前の北の国からの話に移行するところは笑ったけど...シャカシャカは流石に...その...
あと、梁井の落とし所も馬鹿すぎて笑う。酷すぎる。

こうして見ると「ドキュメンタリーの暴力性」に自ら向き合ったエリザベス宮地監督は凄かったんだな...
豚肉丸

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