原題も邦題も、まずめちゃくちゃイカしてる。日々生きてきた中で、たまにチラッと見えた、キレイな記憶の断片。それらを集めて、サラッと簡潔に、まとめてみました!
で、4時間46分。
はぁ…?(´༎ຶ༎ຶ)
言い淀みながらゆっくり語るナレーションと、脈絡のないイメージのシャワー。こちら側も「垣間見る」のスタンスでぼんやり眺める。まともに凝視してたら身体もたないし。しかしそれがここまで長く続くと、突如訪れる終幕の瞬間の虚無感。終わった……と。
こりゃもう、ドキュメンタリー映画の範疇からハミ出しまくっている。他人の人生の追体験なんて映画を通して何度したかわかんないけど……何だこれは。冒頭「時系列で並べるのは不可能だったので、棚から出した順に並んでます」というあっけらかんとした報告が、まさに真理を突いている。「記憶なんて規則も前触れもなく急にフワッと思い出すもの」をこんなにも極端な方法で、それでいてものすごく的確に表現している。すごいなあ。全然関係なく会ったこともない外国のおじいさんが見た人生だけど、自分の葬式でこれ流してほしいもんね。アイアム主人公。カッコいいねえ。