せんぷうき

ブリッジ・オブ・スパイのせんぷうきのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
3.2
久々のスピルバーグ作品。スピルバーグと言えばトム・ハンクスとのコンビ作が多いがこの作品はまぁまぁ。正直なところ、話がトントン拍子に進み過ぎて、あまりドキドキ感もなく終わった感じがしないでもない。

冷戦時代の米ソ、互いのスパイが相手国の捕虜となり、水面下で交渉するためトム・ハンクス演じる弁護士が東ベルリンに派遣される。東ベルリンでは別の米国の学生が捕虜となってしまい、2対1の交換で更に難しい交渉となる。ただ、トム・ハンクスだったら絶対交渉成功するという安心感があり、そこが逆に緊張感をなくしたかも。

ソ連での米国捕虜が執拗に尋問を受けるところ、ベルリンの壁を越えようとして射殺される市民などサラッとあまり生々しくなく描かれる。実話をベースにしているので冷戦下で本当にこれに近いことが起きていたのだろうが、悲惨なところをなるべく排除したエンターテインメントに徹した作品に仕上げた印象。
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