イニシエーション・ラブのサメガミのネタバレレビュー・内容・結末

完全に騙された。思わず唸った「すごい」。
冴えない男「鈴木」が人数合わせで誘われた合コンをきっかけに「まゆ」と付き合うことになる。
お互い初めての交際。何もかもが初めてで新鮮だった。まゆと付き合うにつれ冴えない男だった鈴木がどんどんかっこよくおしゃれになっていく。そんな中鈴木の東京への転勤が決まり、遠距離恋愛が始まる。週末に数時間かけて鈴木が車で会いにいき愛を育む。
転勤先では残業も多く、その分同期との仲も深まっていく。特に同期のみやこからは熱烈なアタックを受け鈴木の心は揺れ始める。
隔週で2人の女性と会う日々。
事件はクリスマスイブに起きた。今まで信じ込まされていた事実が完全にひっくり返される。その鮮やかな叙述トリックに脱帽した。と同時に素直な心で映画を観れていて良かったと思った。
観ていて少しだけ「んっ」と思った箇所は全て伏線で回収される気持ち良さがたまらなかった。
現代はラインという便利なものがあってどこでもいつでも好きな時間に好きな人と連絡を取れる。
昭和の時代はそれがなく何かの約束をするのにも電話が必要で、電話をして話すという過程だけでも相手のことをより好きになってしまうなって。
そんなアナログな恋愛をしてみたいなとも思わせてくれた。