夏を家族で過ごすため亡き父の田舎の家に訪れた。
とても美しい牧草地帯。
楽しそうに戯れる子供たち。
しかし夫アレックスにヴェラは「妊娠したの。あなたの子供じゃない」と思いがけない告白。
この後から美しい風景から2人の暗転していく姿を見て行く事に。
2人とは逆に子供たちは無邪気にとても楽しそう。
そのギャップがまた重苦しく感じる。
誰の子供かわからない。
もしかしてこの人?
と思われるシーンもある。
アレックスは何とか夫婦の今を切り抜けようとするが、悲劇が起こってしまう。
全ての謎は終盤で分かる。
ロシアの男性社会で生きる女性たち。
ヴェラはアレックスを愛していたんだろう。
でも、どうしても埋められない2人の距離。
それこそ大げんかでもして言いたい事を言い合えれば良かったのか。
それが出来なかったヴェラ。
きっと夫婦の愛を確かめたかったヴェラ。
孤独だった。
それがとても切ない悲しい結果に。
ヴェラ役のマリア…ボネヴィー、とても美しい人。
目がとても印象的。
アンドレイ・スビャギンツェフ監督作品