このレビューはネタバレを含みます
ストーリーのスケールは小さめで描かれているにも関わらず、写真集を眺めているような綺麗な映像を見せつけられる。
時間もゆったりと進んで展開していくのだが、映像と会話の面白さであっという間。
離婚によって荷物が日に日に減っていく主人公の部屋は軽くなり、父親との死別や事故によって心が重くなるといった、ストーリー展開にも物理的と心理的な軽量を思わず考えてしまう。
21gの父の魂を目で追うアーネダールトルプ演じるマリエの笑顔が印象深い。
映画をみたなという気分にさせてくれるいい映画。
『人生でいちばんの重荷は、背負うもののないこと。』