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草原の実験のこのネタバレレビュー・内容・結末

草原の実験(2014年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

セリフの無い、または極端に少ない映画は意外に最近作られてるような気がします。そういう類いの映画で僕がここ数年で観たやつだと「ザ・トライブ」が断トツなんですが、あれは、確かに口から「音」として発せられるという意味でのセリフは無いけれど、登場人物達は手話でがんがん会話してるわけだし、言ってることは分からなくてもかなりストーリー性のはっきりした映画でした。

で、この「草原の実験」ですが、セリフは無く、そしてストーリーも、まあドラマチックなものとかがあるわけではないです(主人公の女の子を巡る三角関係とかは、まああるわけですけど)。なのでずっと映像や音に集中してるわけで、本当にどのシーンも美しく凝りまくっていてどこを切り取っても申し分ないです。でも、あまりにもどのシーンも決まりまくってるので、監督のどや顔が目に浮かぶというか。海外の映画祭とかは好きだよねっていう映画でした。だから、ややこしい表現ですが、映画としての完成度とかは、分かるんですけど、何かちょっと鼻につくというか。映画の世界に没入できなかったです。

で、話題のラストですが…本当にドカーン!でした。言葉を失うとはこのこと。まあでも、それすら「どうだ!」って監督の声が聞こえてくるというか。

あと、邦題の「草原の実験」、あまりにもストレートすぎると思います。自分はほぼ情報をいれずに観ましたが、少し調べてから観た方なら、この結末を予想できただろうし、そしてその予想通りのラストなので、あまりにも捻りがなさすぎると思います。
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