フィルマン

ズートピアのフィルマンのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
1.5
ナマケモノと野太い声のチビ狐?辺りちょいちょい笑えた。ズートピアに出たジュディが思ってたより小さい描写などは面白かった。
映像美は意外に普通。初めてCGで感動したラプンツェルと比べるとちょっとした表情の変化みたいな演出がないのが物足りなかった。人間と動物の違いか?

ディズニーが差別を扱ったというのでどんだけデフォルメして伝えてくれるのかとワクワクしたが、直球で説教臭くて驚いた。こういう言葉はいけませんよ〜!とハッキリ台詞化させてしまってるので鼻白んだ。
ヒツジが悪党だったので、市民の意識は「やっぱり草食動物はクソ」に集束し振り出しに戻ったことだろう。結局偉いのは肉食動物なのだ。
差別をテーマに扱うときに直球の「悪役」を作ってしまうのは非常に危険だと思う。ウサギ主人公を善良にしたからイーブン、とかそんな簡単な問題なら差別などさっさと消えてるだろう。

ジュディ。傷つけた側が泣くのは卑怯だと思う。私が悪かったとしきりにメソメソ泣いていたが、もしこれが男キャラだったら泣くだろうか?
「女はすぐ泣く」というステレオタイプを思い出した。