せんぷうき

ズートピアのせんぷうきのレビュー・感想・評価

ズートピア(2016年製作の映画)
3.1
擬人化された動物の国が舞台で、警官になったウサギが主人公。動物の大きさが実物と同じにしてあるところがミソで、大小さまざまな人種(?)が暮らす世界には、居丈高なライオン、狡猾なキツネ、粗暴な水牛などステレオタイプなイメージの動物たち。

肉食動物が野性に目覚めて狂暴になり他の動物を襲うようになり、世間では肉食動物への風当たりが強くなる。次第に草食系と肉食系が距離を置くようになるところなど、現在のアメリカで民族分断している感じが似ている。最初は少々子供向け過ぎてイマイチかな、と思っていたけどそこそこ入り込める内容。

後半はサスペンス的な要素も交え(とは言え、犯人は何となくわかってしまうけども)肉食動物の野生化の黒幕が捕まるところまで一気に見終わった感じ。ナマケモノの「フラッシュ」とのやり取りは秀逸。こういう発想ができるのは流石。

アニメとはいえなかなか侮れない作品。
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