ヨダセアSeaYoda

モアナと伝説の海のヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)
4.0
"空と海が出会うところが私を呼んでる。どれだけ遠いかは分からないけど"

【STORY】
 海に選ばれた運命の少女モアナは、生命の源である石 "テ・フィティの心" をあるべき場所に返し世界を守るため、憧れの船旅に出航する。


【一言まとめ】
●物語・展開はそこまで面白くない
●最高の映像・歌・キャラがそれを補えてて良い!
●何度観ても夜の出航シーンで泣く


【感想】
《ディズニー/ピクサーと海3貫》2貫目

 正直なところ、物語自体にはそこまで面白味がないディズニー映画だと思っています。シンプルな王道冒険映画で、結末も割と "でしょうね" レベルです。
 (以前はこのくらいがディズニー物語の水準だった気がしますが、最近は『シュガーラッシュ』シリーズや『ズートピア』といった脚本が秀逸なディズニー映画が多く、ハードルが上がっている気がします。)

 ただ、物語以外のところに最高な点が多すぎて、星4.0つけていい良作だと思ってます!

 まず、海や草木の映像が美しすぎて、100点満点の感動ブーストがかかるんですよね。
 映画館で初めて観た際、幼少のモアナと海が初めてコミュニケーションを取るシーンが綺麗過ぎて、冒頭5〜6分で早くも感極まったのを覚えていますし、モアナが夜の海に船を出すシーンのあの演出は目をうるませずには観られません。終盤も最高に綺麗だし、逆に海が荒ぶるシーンでは自然の脅威をしっかり感じられます。

 音楽も本当に最高。アウリィ演じるモアナの澄んだ歌声が映え、解放感溢れる"How Far I'll Go"、ロック様ことドウェイン・ジョンソンが美声とラップを利かせるマウイの "You're Welcome"、サビとそれ以外とのギャップが楽しいヴィランソング "Shiny" のほか、舞台のモデルとなっているサモア地域の言葉を取り入れた楽曲が非常に多く世界観を素敵に演出しています!

 そしてサブキャラの個性が良い!筋肉ダルマで自信満々、声がロック様な変身トリックスター・マウイ、ディズニー屈指の大ボケマスコットでありコミュニケーションが測れな過ぎるニワトリのヘイヘイなど、振り切ったキャラメイクが多くて観ていて楽しいです。

 こういった、刺激的とは言えない物語の展開が最高に楽しく感じられるほどの、今作ならではの素敵な要素が詰まっているので、作品全体としては本当に大好きで繰り返し観ています。

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観た回数:8回
直近の鑑賞:Disney+(21.06.18)

【個人的ランキング】
《"映像だけで"選ぶアニメ映画TOP10》
①リメンバー・ミー
②KUBO/クボ 二本の弦の秘密
③スパイダーマン: スパイダーバース
④アナと雪の女王2
❺モアナと伝説の海
⑥千と千尋の神隠し
⑦ヒックとドラゴン 聖地への冒険
⑧塔の上のラプンツェル
⑨もののけ姫
⑩ファンタジア2000(火の鳥パート)
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