こぅ

白昼の暴行魔のこぅのレビュー・感想・評価

白昼の暴行魔(1978年製作の映画)
4.0
タラちゃんの【デスプルーフ】元ネタとして鑑賞。

フランコ・プロスペリ監督による、異色、カルトと認定して良い【人質サスペンス】。
特に結末が異色と言える。


3人組の銀行強盗が逃げ込んだ海辺の別荘。
そこは、女教師クリスティナ(フロリンダ・ボルカン)と5人の女子学生が演劇リハーサルの為に借りていたものだった。
か弱い女生徒たちを目の前にして、男たちは欲望をむき出しにするが、実は尼僧だった女教師の抵抗と、リーダーのアルド(レイ・ラヴロック)のシニカルな態度が微妙な均衡を保つ事になる。
だが、恐怖に絶えかねた少女たちが脱走を試みようとした時、そのバランスが一挙に崩れさるのだった…。


冒頭から銀行強盗シークエンスは、サクッと流して、潔い展開。
ターゲットとなる、女子高生5人のビーチでの日光浴と、迎えに来る教師を切替で映す。

人質ジャックといっても'70年代なので、ジャケ写イメージに反して中身はユルユルで、緊迫感は弱い(実際、外部からの危機も無い)。
それでも、逃げようとしたメイドを◯◯◯◯で殴り殺すのはグロく、死顔も強烈だ。

女子高生が女子高生に見えない。

エロもある。
クリスティナが実は、尼さん(シスター)だと知ると、服を剥ぎ取り全裸にし、着替え鑑賞したり、全員で全裸ダンサーのTV鑑賞中、ムラムラした男が、女子高生の おっぱい 揉んだり、、
終いにはバージンを後ろからレイプ、、と、やりたい放題だ。

このレイプシークエンスの演出が珍しい

バージンのアソコに太い◯で刺殺しもエゲツない、、

クライマックスは、シスターのクロスネックレスを置いた静かな怒り(リベンジ)が爆発し、スカッとカッコ良い‼︎
そして、冒頭の強盗シークエンスの ローアングル撮影 だった理由が効いてくるのだ。


シャマラン然り、タラちゃん作品の元ネタと言っても全体通してパクるのでは無く、ほんの1パートのネタを、或いは、いくつかの他作のブレンドで、美味しい自作品として【昇華】させるのがお上手。
本作も【デスプルーフ】のようなカーアクションは、一切出て来ず、スカッとするラストの数分のみを頂戴していた。

【デスプルーフ】未見の者は、何と滑稽に映る事だろう。
こぅ

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