【虚構が現実を侵食していく恐怖】
人の倫理は多数決で決まる。
すべてが狂ってしまった世界において狂気こそが正常。
つまり本来の人間らしい正常さは異分子となってしまう。
これがどれほど恐ろしいことか?
ベストホラー作家の書いた小説の出来事が
次々と現実となっていく恐怖を描いた今作。
観客も含め、
人々は虚構と現実が区別できなくなってだんだん狂っていきます😱
あぁ、これが人類の終末なんだろうなって。
最近でもコロナウイルスのデマによって、
トイレットペーパーやマスクの買い占め、転売などがありました。
嘘なのか、現実なのか分からない状況で、
今作と同じように人々はあらゆることに敏感になっています。
コロナ以前では決して正常ではなかったはず。
それが正常になってしまった瞬間です。
もはや世界は虚構に埋め尽くされ、
相互不信と憎悪に支配されようとしてます。
今作を鑑賞したあと、
虚構が現実に侵食されていく恐怖と
今まさにそのような状態だという危機感を感じました。