【不幸は人間性を問うリトマス紙】
目の前に想い人がいるのに、
「梅毒」が彼女と一緒になることを許さない。
本当は彼女を抱きたい『欲望』
でも彼女を梅毒の犠牲にしたくない『理性』
主人公は『理性』と『欲望』の狭間で葛藤しながら、
最後まで『理性』を持って戦っていかなければならない。
ただ彼女と「別れてくれ」と伝える主人公。
そして愛した彼女はお別れの言葉と一緒に去っていく、、、
彼女が去り際に机に置いていったもの
それは水仙の鉢植え、、、
水仙の花言葉は「もう一度愛してほしい」😭
彼女が去ってしまった後、
徹底的に『理性』を保ち、善人であり続けた彼が、
人間らしい『欲望』を曝け出すシーンは涙なしでは観られない。
梅毒に限らず、
人間は不幸を背負ったときに、真の人間性が問われる。
良心に従って、人間として正しい道を進むのか?
自棄を起こし、堕落の道を進むのか?
自分が不幸と感じたとき、私はどんな選択をするのだろうか?
まさにこの映画は真の人間性を問うリトマス紙なのだ。