ルイの９番目の人生のLaylaのネタバレレビュー・内容・結末

ルイの視点でのダークファンタジーのような世界と、周りの大人たちと観客の視点による事件解明に向かって行くサスペンス的な要素が交錯しながら話が進むので、最後まで退屈せずに鑑賞。身もふたもない言い方をすれば「愚かな人々の救いようがない話」なのかもしれないけれど、ルイもまた母のナタリーを愛していて、ルイの視点、つまりルイが観たい世界で話が展開されるからこそ観客がミスリードされる部分もあるのだろうと思うと、とても切ない。
どうしようもない「泣いているコウモリ」のナタリーを1番愛し、守ろうとしていたはずの夫ヘンリーが最期にナタリーより愛したのは、血の繋がっていない息子のルイだった。そんな2人の絆を示す最後のシーンは涙が止まらなかった。