黒柴

最後まで行くの黒柴のネタバレレビュー・内容・結末

最後まで行く(2014年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりにこれぞ韓国映画!って感じで良かった。TSUTAYAさんで違う映画を借りようと思って、ふとこの映画が目に入った。
冒頭から出演者の字幕が出るけど、何か予感させてくれる感じで実にいい。
そして主人公の刑事が道路で人を跳ねる所から一気に物語は加速する。実母の通夜を抜け出し監査の入る警察署に向かおうとした矢先に人を跳ねたのだ。
自分は刑事なのに人を跳ねてしまった。そして被害者は即死。どうするのか?急いでトランクに押し込み逃げたが、検問に引っかかる。ホントここまで来るとコントみたいだが、不思議とこの刑事の見方をしてる自分がいる。
検問の警察官からトランクを開けるように言われる。頼む開けるな‼️と。

そして被害者の死体を自分の母親の棺の中に入れて土葬しようと考える。
またここからが面白い。ほふく前進する兵隊のラジコンを使い通気孔からロープを通そうとする。ここでも通気孔に引っかかるラジコンを頼む‼️無事に動いてくれ‼️と必死に願う自分。
そんな細いロープじゃ死体なんて引き上げられないよ〜と軽い突っ込みしたいのは我慢したが(笑)
主人公の刑事はひき逃げを犯したのにも関わらず、観客を見方に付ける不思議な魅力があった。
誰にも見られてない完全犯罪だと思った矢先に電話がかかってくる。
お前が埋めたのを知ってるし見たぞ〜と。 ここからが益々面白さがヒートアップして行くが、観てからのお楽しみ。

後半は韓国映画のお約束で犯人との乱闘シーンで終わってしまうのが残念。
ここまで面白い脚本なら、乱闘無しで違う描き方があってもいいと思う。
でもグイグイ引き込むパワーと、ストーリー展開、見事な韓国映画でした。

なんかショートコントみたいに次々とひき逃げがバレるのを必死に隠そうとする主人公の刑事の気持ちに同情すると共に、こんなスリリングな映画を久しぶりに観て満足しました。

たぶん今まで観た韓国映画でNo.1かも。
黒柴

黒柴