今の所、唯一映画館で鑑賞した北野映画。
映画館で見た時は「ジジイが大暴れしてて面白い！」って思ってたけれど今見ると「あれ…あんまり面白くないな…」と思ってしまった。年寄扱いされていた人たちが若者相手に大立ち回りする姿は痛快だけど。
今見ても元ヤクザのジジイ達が大暴れしている様子はユーモラスだし、それぞれのキャラクター濃くて良い。老化で手がブルブル震えちゃう早打ちのマックとラストで滅茶苦茶雑な扱いを受けるはばかりのモキチがこの中だったら好きなキャラ。
改めて鑑賞すると藤竜也と近藤正臣の渋さヤベぇな…。それ以外のキャラクターはめちゃくちゃジジイ感強いけどこの2人はあの年でも色気みたいなのが出てる。
コメディに振り切った作品で、劇中のセリフの掛け合いも漫才チックな物が多い。特に半グレ組織の構成員と早打ちのマックの掛け合いはめっちゃテンポの良い漫才そのまま。
終盤のドタバタのスラップスティック的展開も面白いし北野映画の中では一番万人受けの映画かも。
TAKESHIS'、監督・ばんざい!、アキレスと亀の「アート三部作」以前・以後で手掛けた作品の雰囲気本当にガラッと変わってる。三部作以前は「自分の世界をどう表現するか」で三部作以後は「観客を楽しませる」という所に重きが置かれてる印象。
