無論、めっちゃ面白いし映像のクオリティも高いし、物語から生まれるメッセージも何も間違っていない。めちゃくちゃ高水準な映画であるということは前提として。
自分はこの物語をトイストーリーでやる必然性みたいなものが見出せなかった。シュガーラッシュ2が導き出した答えを抜き出ていないと思った。
そこをもう一歩進めるのだとしたら、ウッディとフォーキーの関係性（もっと言うなら師弟、親子のような伝承としての）はもっと掘り下げなければいけなかったのでは。「自分はゴミだ」と言うフォーキーに確固たるアイデンティティ、つまりはオモチャとしての存在意義、自分が何者であるのか、という意識が芽生えていく過程で、ウッディが自分は何者なのか、何をすべきなのか、どこに向かうのかという考えに行き着くのだとしたら納得できる。
勿論、その対極としての存在であるボーによってウッディが自分の内なる声を聞いたのもわかるのだけど、二つのバランスが途中から偏りすぎてしまっている気がする。そこがどうにもモヤモヤしてしまう。
結果、後ろ向きな意見ではあるけど、やっぱり3で終わっておけばよかったのでは？と自分は思っちゃうんだよなあ。
