n0701

PKのn0701のネタバレレビュー・内容・結末

PK(2014年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

そんなこと今更気づいたのかよという意味でイマイチだった。

宇宙船でやって来たのはターミネーターみたいにガタイのいいドラゴンレーダーを持った宇宙人通称PK(酔っ払い)だ。

酔っ払いのように「分かりきったこと」を聞くからPKだ。

まるで子どもが神や宗教のことを根掘り葉掘り聞くかのように、純粋無垢にあれこれ尋ねる宇宙人。

彼は服装も宗派による神の違いも、その争いも偏見も理解できない。

文化そのものがおかしいのではないかと本質的な質問をする。

うーんアホらしい。

物語は記者の女の恋物語と謎の宇宙人の地球探検弾の2つの物語が存在する。

恋物語はクソくだらない内容だが備忘録として残しておくと、女はインド人で偶然出会った男はパキスタン人。男は留学生としてインドに来ており、どっかの国の大使館でバイトをしていた。

彼らはある詩人の朗読会を通して知り合い、結ばれるが、国籍が違い宗派が異なることを理由に、女の家族からは反対される。

そして女の家族が信仰している宗派の長に「裏切られて別れるから止めなさい」と預言される。

その預言を覆すために次の日に結婚することを決めた彼女は教会へ向かう。
しかし彼は表れなかった。一通の手紙を残して二度と彼女の前からは姿を消したのだった。

PKの物語はなんてことない。
ドラゴンレーダーみたいな宇宙船を操るマシンを携え、裸でやって来た彼は、インド人のオッサンにドラゴンレーダーを盗まれてしまう。

それを探すことが目的だ。

だが道行く人に盗まれたものの行く先を聞いても誰も分からない。そして皆口を揃えて言う。神様にしか分からないと。

そこで神の居場所を突き止め、直談判しようとする。いくら教会で祈っても無駄だからだ。だが探せば探すほど見つからない神の存在。深まる謎。

ついに彼は気がつく。
神はいるが、それを伝える伝道師に問題があるのだと。

実は彼の落とし物は記者の女の宗派の長が盗人から買い取ったものだったのだ。
坊主はそれをシヴァ神からの授かりものだと言う。

ここで物語がすべてリンクする。
女の恋物語と宇宙人の物語、そして女の宗教と宗教そのものが持つイカサマだ。

つまり、神の意志は人の意思ということだ。

物語はその核心に触れ終える。実は女に恋していた宇宙人は大量の電池とカセット、そして女の声が録音されたテープをもって宇宙に還る。

物語は蛇足的に地球に戻ってくるPKを描いているが全く不要だ。

そして、神は存在し、そのこと自体は決して否定しない。

創造主はおられる的な思想だ。

ふーん。
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