監督&脚本:ラージクマール・ヒラー二、主演:アーミル・カーン…と来れば、感動・興奮・笑い、全部入りの超・大傑作『きっと、うまくいく』!!
期待度MAXで観賞!!!…と意気込んだものの…。
はぁ…ちょっと待ってください。この映画、娯楽から程遠く感想を書くにも気が重い…。いや、つまらないとか出来が悪いとか…そういうことではないです。
描かれている内容が、恐ろしいほど攻めてます!
内容は、宇宙人が地球に来て、その何も知らないフラットな立場から見たら、地球に存在する様々な宗教は、どう映るのか?なんだけど…。
そこで描かれているのは、ざっくり言うと、神様なんていない!宗教なんて嘘っぱちだ!!なのです…。
映画は自由。しちゃいけない事なんてないと思っています。例え、世間と相容れない様な個人的な考えを作品にしても良いでしょう…けど、本作で訴えかけている内容は、敢えて映画にする様なことかなぁ。
俺自身は無宗教ですし、神様の存在など信じていません。
確かに、信仰を盾にして信者から多額の金品をせしめているような宗教は許せないし、そのうえ税金を免除されているんだから、どうかとも思う。
でも、信心が生きることの支えになっている人もいるんだよね…。
監督が言いたいことも解らないではないけれど、それは個人的に思っていても、声高らかに世間に訴えるべきことではないと、俺は思うんだけど…甘いかなぁ。
うまく言えないけど、信心とかは、他人が口を出すことじゃないのではないかな〜。
こういった、俺みたいな考えが甘いと言われればそれまでなんだけど。難しい問題だよなぁ…。
日本にいる俺がそう思うんだから、本国のインドでは、考えられない位にアンタッチャブルなテーマだよね、きっと。そのチャレンジ精神をかうべきか…?
ただ、全体から見たら、1割位は恋愛要素があるのですが、その純愛表現は、さすがに上手い!
お奨めできるか…。すごい難しい、悩みます!