けまろう

PKのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

PK(2014年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

『PK』鑑賞。ラージクマール・ヒラニ監督『きっと、うまくいく』に引き続き、アーミル・カーンが主演を務めるヒューマンコメディ。もうこの軽快なノリと雰囲気はボリウッドにしか出せないだろう。クラウン的な立ち位置の主人公PK(=酔っ払い)が、神の存在と宗教の在り方というテーマに切り込んでいく。社会に取り込まれた人々は社会の違和感(作中では神様への電話のかけ間違いと表現)に気づくことはできず、社会を俯瞰することのできる外部の存在、或いは社会に取り込まれていない存在の視点が必要だ。宇宙から来たPKはまさにその視点を持っているのである。
神は存在する、しかし神は献金を要求しないし、装いで人を判断しない。それらはいずれも「神の代弁者」の過ちなのだ、という結論は確かにと思う反面、なかなか際どいところをついた作品だと感じた。
まあ、こんな理屈は考えなくとも、手放しにここまで楽しめる映画はなかなかないのでぜひ。
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