Ryoko

PKのRyokoのレビュー・感想・評価

PK(2014年製作の映画)
4.7
カラフルでポップな作りなんだけど、人生の真や善が描かれ、鑑賞後言いようのない幸福感に満たされる。
PK(宇宙人)から見た、地球人への疑問が新鮮で鋭くて、世の中は矛盾だらけ、自分たちがいかに窮屈に暮らしているかが分かる。
日常生活で起こるあれこれもPKの言う「かけ間違い」が原因なものばかりであり、一つ一つ丁寧に紐解けばよいものをついついその「かけ間違い」を真実と思い込んで自分で自分を苦しめて事態をさらに悪化させる。社会風刺と人生哲学がライトにだけど、染みるように描かれているのが上手い。
PKを演じたアーミル・カーンの表情が前半と後半とでは全然違う。純粋無垢で子どものような前半も良かったけど、恋もして辛い経験もしてより複雑な表情になる後半がより魅力的だった。
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