「闇」と「病み」を抱えてる目をしてて、痩せこけた顔と妙にマッチしてて、普段街を歩いてて見かけたら『できるだけこの人関わらない方がいいな』みたいなそんな人が主人公なもんだから、一体どんな映画なのかと、不思議な感覚で見始めた。
はじめはプロでもなんでもなくただのフリーターが、事件現場のパパラッチに紛れ込んでちらっと聞いたお金稼ぎ。ためしに画質の荒い動画での録画。聞いた話の通りに局へ持ち込んで、本当にお金に換わった。
ここからがすごかった。
映像の撮り方はもちろん、周りの人の人生を動かすまで環境が変わってった。どんどんエスカレートしてった、【es】みたいに。
人の命まで、自分の存続のために使って。本当に、傍若無人もいいところだった。
恐怖が強かったけど、映画として、すごく引き込まれる作品。メディアを通して、発信側と受信側の欲が、裏側の部分が気持ちいいほど伝わってくる作品。