風の旅人

スノーデンの風の旅人のレビュー・感想・評価

スノーデン(2016年製作の映画)
4.0
「スノーデン事件」については当時ニュースで目にした程度で、今も大した知識がない。
だからスノーデンがやったことに対して、どうこう言うつもりはない。
それが正しかったのか、間違っていたのか。
そんなことはどうでもよろしい。
この映画が観る者を感動させるのは、一人の男が犠牲(高給、恋人、キャリア)を伴いながら、自分の信念を貫いて行動したからだ。
もし自分がスノーデンの立場だったら、同じように行動することができただろうか。
その問いが胸に突き刺さる。

オリヴァー・ストーン監督の抑制の効いた演出は、「英雄」でも「犯罪者」でもない「スノーデン」という一人の人間を浮かび上がらせた。
ルービックキューブを操る彼は無邪気な子供のようで、観終わった後にルービックキューブが欲しくなった。
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