イチロヲ

本当に若い娘のイチロヲのレビュー・感想・評価

本当に若い娘(1976年製作の映画)
3.5
片田舎に帰省した寄宿学校の女子生徒が、自身の性と向き合いながら、一目惚れの青年に猛烈アタックを仕掛けていく。自らの性欲に翻弄される少女のジタバタ模様を描いている、エロティック・ドラマ。

主演を務めているのは「さよなら エマニエル夫人」にも顔を出していた、ポルノ描写オーケーの女優さん。物語上14歳の設定だが、製作年の時点で22歳。すでに豊満な体つきをしているため、ローティーンとして捉えるのは無理がある。

主人公のトンデモ性行動では、スプーン挿入、ノーパン歩行、妄想ミミズプレイなどが登場。便宜上トンデモなんて言っているが、自慰盛りの男子が実践したがっている内容と大同小異。傍から見ると滑稽だが、当人は大真面目なところが重要点となる。

「O嬢の物語」を執筆した女性作家とシンクロする要素が含まれているため(本作も女性監督が手掛けている)、性観念を女性視点から描いた作品として、強い訴求力が備わっている。70年代ファッション・ポルノの隆盛を念頭に置くべし。
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