けまろう

エクス・マキナのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

『エクス・マキナ』鑑賞。人工知能と知っていながらも愛せるか、レム作品のようなSF設定に現代の要素が詰め込まれた作品。世界的な検索エンジンをソフトウェアに積まれたAIのエヴァが、人間の心理的傾向を分析しつつ巧みな演技を見せるのがとても不気味であった。
AIを証明するための被験体として選ばれたケイレブ。彼が一週間滞在している間に、研究施設から脱出せよという研究者ネイサンの課題を、エヴァは人の心に取り入ることで解決する。ケイレブの傾向、好みを検索エンジンのデータを元に分析し、それに見合う女性に成ることでケイレブを手玉に取る。涙や衣装を活用するその様子に、観客も真の愛情を錯覚してしまうほどだ。
ストーリーに関しては予想の域を出ないが、エヴァの演技とCGのリアルな質感がとても魅力的な作品だ。脱出までのエヴァのミッションは7つに分かれる。それは、七日間で天地創造をしたとされる神に準えているのだろう。
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