あきしげ

エクス・マキナのあきしげのレビュー・感想・評価

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
2.5
なんちゃって人工知能映画。

良かった点。

・山荘がある大自然の景色
・山荘の建築センス
・こんな山荘に住みたい

悪かった点。

・雰囲気だけのSF
・中身は完全なるファンタジー
・インテリ設定の社長はアルコールマッチョ
・主人公はなんだかレイプされた印象

近年多く製作される人工知能をテーマにした作品。
『チャッピー』
『トランセンデンス』
『オートマタ』
『ザ・マシーン』
ここ2年でこれだけ製作されている。

でも、不思議とどの作品も面白くない。
変に現実的な部分を入れて退屈にしている。
どうせやるならもっと派手にやってくれ。
『ターミネーター』
『アイ,ロボット』
『マトリックス』
これぐらいまでやればエンターテイメント。
しかし、予算の問題があるからできないだろうか。
本作は限られた空間と登場人物だけで展開する。

誰が本当の事を言って、誰がウソを言っているのか。
これに人工知能が絡んでくるのです。
サスペンスとSFが織り成す物語は面白いと思う。
しかし、本作はSFの部分が粗すぎる。

セキュリティがカード一枚。
ロボット工学三原則など存在しない。
社長はインテリなのにバカなのか。
酒飲みすぎて脳細胞が死んでいるのか。
そもそも社長の目的が分からない。
人工知能は確かにスゴイ技術。
しかし、あの動きは同等の技術なのにオマケ扱い。

トニー・スタークは人工知能の力を借りている。
それなのに本作の社長は一人でやっている。
天才設定の使い方を間違えている。

そこに主人公が入ってくる。
なんだか可哀想になる。
特に結末なんかはいたたまれない気持ちになる。

本作はSFじゃなくファンタジー映画だと感じました。
あきしげ

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