OneEyedJOKER

エクス・マキナのOneEyedJOKERのレビュー・感想・評価

エクス・マキナ(2015年製作の映画)
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人工知能を組み込まれ、人間の肌を手に入れたロボットは、果たして人間になることができるのか。

その過程をスリリングに、そして多少のホラーテイストを加えて描いた本作は、AIをテーマにした映画が増えている現在、今まで誰もが観た事がなかったのでは無いかと思う程の衝撃を残すSFスリラーのとなっている。

『全てがアップデートされた最新のSFスリラー』キャッチコピーにセンスが光る。

主人公ケイレブを演じるのはドーナル・グリーソン。
主役としては華がない感じだが、2番手3番手としてはかなり良い存在感。

本作の持つSFテイストな感じと解放感溢れた大自然のコントラストが物語に強弱をつけていたのでは無いだろうか。

本作は、やがて人間を超えるものが生まれてしまう…。
しかも遠い未来ではないというメッセージが込められているのだろうが、その一方で、ケイレブがAIロボットのエヴァに恋してしまうという一方的なラブストーリーの様にも解釈できるし、また逆にエヴァを『人工知能』としてみてしまえば、飼われている鳥が自由を獲得するために男2人を出し抜いて要塞から脱出するミッションストーリーの様にもとれる。

現代に生きる人間にとって決して遠いものではない人工知能(AI)との未来に、良からぬ思いが横切るかも…そんな気分になる作品だった。
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