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神々のたそがれのTOTのレビュー・感想・評価

神々のたそがれ(2013年製作の映画)
3.7
賢者も奴隷も等しく血と糞と尿にまみれた世界で生きていて、泥の中を歩き、食っちゃ吐き、喋っちゃ吐きする音が不快。
動き回るカメラを横切る遮蔽物と、カメラを見返す人物の視線で遠くが見渡せず、不安な気持ちになるアルカナル覗き見3時間ツアー。

フリューゲルみたいな白い雪の世界から始まって、黒い(グロい)血と汚泥と糞にまみれた世界をあちこち引きずり回されて、また白い雪の世界に戻ってくる。音楽を伴って。
グロい映像はモノクロだからファンタジックで強度があるのねと思うけど私はカラーで見たい。

話はシンプルだけど、なんでこの撮り方に?なんでこの設定に?とか従来の自分には無い引き出しいっぱい開けられて面白かった。
まあ私の引き出しは空っぽでしたけど。
好きじゃないけど面白い。
でも人にはすすめ…な…いや…うーん。
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