kkkのk太郎

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのkkkのk太郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「MCU」シリーズの第19作にして、スーパーヒーローチーム”アベンジャーズ”の活躍を描く『アベンジャーズ』シリーズの第3作。

6つ集めると全宇宙を支配することが出来るという”インフィニティ・ストーン”をめぐり、宇宙の帝王サノスとアベンジャーズが激しい戦いを繰り広げる。

監督は『キャプテン・アメリカ』シリーズを手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が務める。

○キャスト
トニー・スターク/アイアンマン…ロバート・ダウニー・Jr⚙️
ソー…クリス・ヘムズワース⚡️
ブルース・バナー/ハルク…マーク・ラファロ🧪
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ…クリス・エヴァンス🇺🇸
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ…スカーレット・ヨハンソン💃
スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ…ベネディクト・カンバーバッチ🧙‍♂️
ピーター・パーカー/スパイダーマン…トム・ホランド🕸
ピーター・クイル/スター・ロード…クリス・プラット💫
ティ・チャラ/ブラックパンサー…チャドウィック・ボーズマン🐈‍⬛
サノス…ジョシュ・ブローリン😈
ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ…エリザベス・オルセン🧝🏻‍♀️
ヴィジョン…ポール・ベタニー🤖
ニック・フューリー…サミュエル・L・ジャクソン🛡
バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー…セバスチャン・スタン🪖
ガモーラ…ゾーイ・サルダナ⚔️
ロケット・ラクーン…ブラッドリー・クーパー(声)🦝
グルート…ヴィン・ディーゼル(声)🪵
ネビュラ…カレン・ギラン🦾
コレクター…ベニチオ・デル・トロ⚱️
ロキ…トム・ヒドルストン🎭
ローディ・ローズ/ウォーマシン…ドン・チードル🔩
サム・ウィルソン/ファルコン…アンソニー・マッキー🦅
ヘイムダル…イドリス・エルバ👁
ペッパー・ポッツ…グウィネス・パルトロー👩

製作はケヴィン・ファイギ。
製作総指揮を務めるのは『アイアンマン』シリーズの監督ジョン・ファブローと、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの監督ジェームズ・ガン、そしてスタン・リー。

長きに渡るMCUの歴史、その”最後”の戦いの幕開け。
本作は2部作の前編にあたり、後編はMCUシリーズの22作目『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)。
したがって本作だけでは物語は完結しておらず、もの凄くクリフハンガーなエンディングを迎えるので注意が必要⚠️

シリーズの構成上本作だけでは評価しづらいところはあるのだが、端的に言って過去2作の『アベンジャーズ』シリーズを凌ぐ、エキサイティングな一本なのは間違いないのでは!?
まさに最後の戦いに相応しい、最強の敵と最大のピンチが描かれます。

あのヒーローたちが!
どんな窮地に陥ってもなんだかんだで必ず勝ってきたあのヒーローたちが!
本作では完膚なきまでに叩きのめされます。
単にヒーロー達が敗北したというだけでなく、最強の敵サノスの宿願が成就し、全宇宙の人類の半分が死に至るというハードな展開。
ここまで絶望的な幕引きをするとは…ってまぁ公開から年月も経っているし、自分は正直結末を知っての鑑賞だったんだけど、当時何も知らずに劇場に行った観客は相当驚いたのでは!?なんのネタバレも受けずに本作を観た人が羨ましい🤤

過去18作に登場した様々なヒーローたちがほぼ総出演しており、情報量の多さが半端ない。まさにヒーローのごった煮状態。
自分のように全作品追っている人間はついていけるが、何となくでしかMCUに触れていない人にとっては訳わからないかも…。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)を観ていなければ、開始1分でついて行けなくなるでしょう。
この辺りはシリーズが大長編になってしまった弊害かな。

宇宙人から魔法使い、アフリカの王様、緑の怪物、蜘蛛男、超人、神様、人造人間、さらには喋るアライグマまで登場する、世界観の統一性をガン無視しているMCUシリーズだが、今回はそれらが一つの作品に無理なく収められている。
本作にはとにかく沢山のキャラクターが登場するため、これまでになかった意外な組み合わせを沢山見ることができ、それらのミスマッチ感が不思議なユーモアを醸し出している。そのため重いストーリーの作品なのに全く陰鬱な気分にならない。
この辺りのバランス感覚に、長期シリーズとしての熟成加減が垣間見えるような気がする。

ドクター・ストレンジとトニー・スタークの、エゴイスト同士のやり取りも面白かったが、個人的に特に嬉しかったのはやはり『GotG』のメンバーが『アベンジャーズ』シリーズに参加したこと!
これまでMCUの中でも浮いた存在だったガーディアンズですが、本作ではバリバリのメインを張っています。
これだけで僕、満足🤗
『アベンジャーズ』シリーズだからといって萎縮せず、ちゃんとコメディ・リリーフとしての役割を果たしており、『GotG』の世界が帰ってきたんだなあ、と嬉しくなった💕
特にドラックス!今作のドラックスのギャグはキレッキレ!ますます好きになりました!

大勢のヒーローが集結したため、1人1人の描写は薄め。特にキャプテン・アメリカ組やブラックパンサー組の影は薄い。
あれだけ引っ張ったバナーとナターシャの恋愛だが、特に感動の再会場面とかそんなのはない。
そもそもこの恋愛関係はかなり唐突に描かれていた気がするので、個人的に好きではなかった。削ってもらって大いに結構!

描写が薄いとはいえ、必要最低限のキャラクターの掘り下げはきちんと為されていたので全く気にならない。
バナー博士なんて、これまでで1番生き生きとしたキャラクターとして描かれていたかも。
いつの間にかギャグキャラになっています😁

本作で特筆すべきはやはり大ボスであるサノスでしょう。
これまでのヴィランとは比較にならないほどの強さを持っており、彼の子供たちも皆強敵。
歯応えのあるバトルを楽しむことが出来る。

とはいえ、サノスのキャラクター性に関しては諸手を挙げて賛成することは出来ない。彼の宿願である「人類半分計画」にあまり納得出来ないからだ。
有限な環境資源を保つため人類の数を減らそうというのが彼の計画だが、単純に人口を減らすだけで資源の問題って解決するのか?更なるディストピアに陥る気がするんですけど…。
この目的が成就すればアベンジャーズのメンバーも半分が消滅するので、物語的に盛り上がるのはわかるのだが、悪役の行動としては「自然を守るために人類を根絶やしにする!」の方が感情移入出来るかも。

1番気に入らないのはサノスとガモーラの関係性の描き込み不足。結局この2人の絆が上手く見えてこなかった。
ガモーラを生贄にする場面、あそこでいきなりサノスはガモーラを愛していたとか描かれても、サノスがただのサイコパスにしか見えず、苦渋の決断を下したようには見えなかったなぁ。

あとは、スター・ロードの行動ね。あれはあんまり良くなかった。
あれではスター・ロードが戦犯のように映ってしまう。
サノスの逆転を描くために、無理矢理スター・ロードに馬鹿な行動を取らせたようにみえて、あまり脚本が上手いとは思えなかった。

もっとサノスの過去を深掘りして、なぜ彼がこんなにも人類を半減させることに執着しているのか、その理由を明らかにして欲しかった。そこにもっともな理由が有れば、観客はもっとサノスに肩入れできたと思うのだけれど…。

多少の不満はあるが、お祭り映画としてはパーフェクト💯
続きも気になる!早く観たい!…と思ったら、何故か間に『アントマン2』と『キャプテン・マーベル』が挟まれている…。そんな事やっとる場合なのか?
…まあいいや、ここまで来たら最後まで付き合うぜー!
がんばえーアベンジャーズ!
kkkのk太郎

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