何よりも編集が優れていて、テンポ感や展開のリズムが非常に良く、長い時間かつ膨大な登場人物の数ながらストレス無く観られた。
アクションも観ててワクワクするし、IMAXで観れば圧巻。
登場するヒーローが多い問題はとても上手く纏めあげているものの、やはりそれぞれの描き込みが薄くなってしまった感はいなめないし、「そのキャラクターはそれだけしか登場しないの?」と残念な思いも残った。
しかし一番の問題点は悪役達。
まずサノス率いる軍団が、バカデカい宇宙船でやって来る割りに、「あれ…?人数そんだけっすか?」と言う少なさ。
それを沢山のヒーローがよってたかってボコボコにするから可愛そうだよ。。
「宇宙の半分の命を滅ぼす」と言うお題目の割にはとてもスケール感が小さい。
そして月を簡単に破壊してしまう程の力を持ったはずのサノスが、アイアンマン達に手こずると言うのはどうにもこうにも御都合主義的な臭いがプンプンで非常に気になった。
銀河や星と星の移動も「行くぞ!」「着きました!」的なノリで、これまた宇宙を股にかける割にはスケール感が…。
つまりはべジータ以降の『ドラゴンボールZ』の様な、「そんだけ強いなら星ごと壊しちゃったら?」とか「このキャラはどんだけ強いんだっけ?」的な疑問が山盛り。
しかし、相変わらずの主人公達のキャラ描写、特に笑いにリンクした描き方は見事。中でもガーディアンズの絡みは抜群に楽しい。
気になるところ、荒さが目立つところは多々有るものの、一本の映画作品として作りあげファンを納得させる手腕はさすが。
ぜひIMAXで鑑賞を。