まず始めにこの物語の一番の「面白味」であろう「電話は黒人刑事、実際会うのは白人刑事」と言う設定の合理性が全く腑に落ちなくノイズでしか無かった。
実話ベースなのでこんな事言っても仕方ないのだろうけど、それにしても？？？が多すぎる。
まずKKKに最初に電話して面接までこぎ着けてしまったのが黒人刑事だったと言うのはわかるが、同じことを日を改めて白人刑事でやれば良いのでは？
さらには潜入捜査を任された刑事が厳密に言うとKKKからの迫害の対象となっているユダヤ人。他にいくらでも白人刑事いるだろうに。
さらには一回目の電話、面接以降は電話も白人刑事が担当すれば馬鹿な情報伝達の行き違い等のリスクを無くせるのに。
色んなピンチも訪れるが、「いや～、そりゃそうなるの最初からわかってるでしょ？」で感情移入ができなかった。
勿論この「入れ代わり」が一番の醍醐味では無いが。
それでも「憎悪と共に平和はない」なんて締め括ってる割には、作品中黒人はずーーーっと白人に対する憎悪を緩めない。「ん？これは人種間の憎悪による対立を非難してるの？それとも白人による黒人差別の歴史だけを非難してるの？」とこれまたノイズ。
見処は多数有るだけに、重要なポイントでのノイズが非常に勿体ない。
