せんぷうき

ブラックパンサーのせんぷうきのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.5
『シビルウォー』で初めて見たブラックパンサーはかなりインパクトがあった。そして注目の単独作、ひと足早く公開のアメリカではシビルウォー超えの大ヒットとのニュースもあり相当期待を膨らませていた。結論から先に書くと、個人的にはシビルウォーでの活躍には及ばず、と言ったところ。ハイテクなワカンダの街並みや伝統儀式、ティ・チャラの親衛隊、エヴェレット・ロス、ユリシーズ・クロウ先代ティ・チャカの登場など、それなりに見どころはあったけど。

でも何か足りない。アクションシーンは肉弾戦が中心だったがシビルウォーほどインパクトはなく、ヴィランのキルモンガーにしてもそれほど魅力を感じなかった。むしろユリシーズ・クロウの方がキャラが立っていただけに、思ったより早く退場してしまったのが残念。アフリカらしく明るくカラフル、自然豊かな壮大な映像は迫力がある。国の在り方、王の役割、そして現代社会が抱える問題を比喩したような表現が随所にあり、全体的には重厚感漂う作風。一方でユーモアは少々控えめ。

面白かったけど、ちょっと期待し過ぎだったのかも。何度か観ればジワジワと良さがわかってくる作品なのかもしれない。ポストクレジットのシーンは次へ繋げるためだろうが若干唐突感があった。さて、次はいよいよ『インフィニティ・ウォー』だ!
せんぷうき

せんぷうき