にゃんこむ

ブラックパンサーのにゃんこむのレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.6
アフリカの小国ウカンダ。その実は高度な科学技術を誇る超文明国で、新国王ティ・チャラが新国王に即位する。ティ・チャラは王女であり科学者の妹・シュリの開発したスーツを身にまとい、ブラックパンサーとして国を守る。

前情報無く視聴したので、黒人の方が主人公で黒人の方中心の映画なのか!と驚きました。
ブラック・パンサーの能力が「受けたダメージを吸収して放出する(跳ね返す)」というのも、
少年漫画にありがちな能力だなぁと思いつつも、黒人のヒーローがその能力を持つことの意味は大きいと思いました。

最初はヒーローなの?え?国王?と多少混乱してしましたました。
妹がまだ若いのに科学者だったり、割と万能なヴィヴラニウム鉱石があったりと結構恵まれていますよね。なので、キルモンガーの言い分も共感できるところがあります。外の世界に出ることはあっても、基本的にはウカンダで生活するティ・チャラとアメリカで生まれ育ったキルモンガーでは「白人」に対する認識に差があって、白人は外敵であり弱者として生活している限りは目を付けられないし、何かあった時は自分が「ブラック・パンサー」として活動すれば良いと考えるティ・チャラと、「白人」は「黒人」を迫害し蔑む存在であり、「黒人」の生活を脅かす「白人」は排除しなければいけないと考えるキルモンガー。どちらの言い分もわかる気もします。

アクションを期待して見たのですが、アクションシーンはちょっと合わなかったです。
カメラの視点がとにかくコロコロ変わる。新国王を決める決闘シーンでも、白熱した戦いを映すだけではなく、決闘する二人→周囲の人の表情→決闘する二人→周囲の……と安定しない感じで、もうちょっとじっくり見たいなぁと思いました。
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