Reimini

アベンジャーズ/エンドゲームのReiminiのレビュー・感想・評価

5.0
“Avengers Assemble”
興奮と感動、そしてアベンジャーズへの愛が今も溢れ続けている。アベンジャーズの集大成としてはふさわしいとしか言いようのない作品。決してハッピーエンドとは言い切れない。でもこれがアイアンマンの生きた道であり、アベンジャーズがここまで紡いできた意志なんだと思う。
ドクター・ストレンジがトニーに向けて立てた人差し指。「これが1400万605分の1の勝ち筋だ。」というメッセージが込められたその指には、トニーが犠牲になる未来への悲しみも込められていた。インフィニティー・ウォーでストレンジがタイムストーンを自らサノスに渡したのは、奇跡の勝利にはアイアンマンが必要だったからなのだと納得した。この戦いで勝つためにはアイアンマンが必要だった。そして、自分を犠牲にして世界を守ることをすでに決心していたトニーは、ストレンジからバトンを受け取ったかのような顔つきで、サノスから石を取り返す。”I am Iron Man.”この言葉を残してアイアンマンは全てを背負って世界を救った。ペッパー、娘、ハッピー、ピーター、キャプテン…大切な家族や仲間みんなを残して、彼は世界を守った。強く、賢く、時には傲慢だが愛に溢れ、アベンジャーズの象徴だったアイアンマン。悲しい。もちろん悲しすぎる。特にピーターとのシーンは泣けた。ペッパーもトニーの最期一緒に入れて感動した。その分驚きと悲しみでいっぱい。でも、だからこそ彼はアベンジャーズの象徴であり、ヒーローなんだね。ありがとう、アイアンマン。
-------------------------------------
「アベンジャーズアッセンブル」
サムの”On your left. ”で全員集合。キャプテンの合図と共に走り出すシーンは歴史に残るかっこよさ。沸き上がる感情が止まらなかった。サムとキャプテンの出会いでもある「左失礼」が伏線になってて激アツ。そして、インフィニティーウォーでの絶望は、このためにあったんだ。この感動のためだったんだと思わざるを得ない。最高。アベンジャーズ最高。あと、個人的にロケットがグルートに覆いかぶさって守るシーンが好き。ロケットの愛が画面いっぱいから伝わってきて愛おしかった。そして、キャプテンアメリカが戻らずに自分の人生を生きたラスト。愛する人と過ごせたんだと思ったらこれで良かったのかなと思う。盾をファルコンに託したシーンは感動した。

「心配しないで。我々が助ける。」
女性ヒーローが一丸となってスパイダーマンを助けるシーン。かっこよすぎる。鳥肌立った。でも、ここにナターシャがいてくれたら…ブラック・ウィドウがいれば完璧だったのに。どうしてもそう思ってしまう。強く優しく、アベンジャーズを家族のように大切にしてきたナターシャ。彼女はクールで強がりで、仲間割れしそうな時にはいつも仲裁になってアベンジャーズを支えてきた。これまでずっと一緒に戦ってきて、彼女と同じ立場でアベンジャーズを支えてきたホークアイとの最後は本当に泣けた。本音は、死なないでほしい。戻ってきしてほしい。でも、彼女の勇気と愛、犠牲がなければソウルストーンは手に入らなかったし、世界は救えなかった。サノスの指パッチンの後、消えた仲間一人一人を一番想い続け、復活のために全てを捧げたナターシャだからこそ、アベンジャーズのため犠牲になった。彼女の最後としてこれがふさわしかったのかなと感じる。

見終わるのが本当に寂しかった。MCU作品を最初から見返して、一人一人に愛がある。もうすぐアベンジャーズが終わるんだと思うと、苦しくて先を観たくない気持ちもあるくらいだった。でも2回目の鑑賞は1回目より泣けた。それぞれの未来を知ってるからこそ一つ一つのシーンの伏線に気づくことができて…。エンドロールもかっこよすぎて見入ってしまった。音楽と映像、一人一人のヒーローたちに想い入れがありすぎて感動と震えが止まらなかった。本当に大好きな作品。3000回愛してる。ありがとう、アベンジャーズ。

1度目 2019.05.21
2度目 2022.02.15
3度目 2022.05.28(姉に解説)
Reimini

Reimini